対岸の火事と思うなかれ。

ワクチンを打たない、ワクチンは危ないと主張する人たちもいるのだけど、うちは夫と義母が医療者で、私も子どもも大勢の人に接するのでワクチンを打った。
私は基礎疾患があるので早めに打てたのだけど、基礎疾患って云っても喘息だから、何とも云えない。
(子どもの頃は大変だったけど、今は簡易的な吸入器があるからフツーに生きてる)
喘息の人はコロナに罹りにくいっていう記事も見たけど、私はインフルエンザすら罹ったことがない。
だから、大丈夫とは思ってないけど、私の住んでいる市内はそんなに出てないし、あまり出歩かずに手洗いうがいしていたら防げるような気もする。
そう思うと、将来を有望視されながら、28歳でスペイン風邪(インフルエンザ)で死んだエゴン・シーレはかわいそうだなと思う。
同世代の藤田嗣治は81歳まで生きて、5回も結婚しているのに。
(エゴン・シーレは亡くなる3日前に子どもを宿した妻をスペイン風邪で亡くしている)
今、インフルエンザは防げる感染症になったけど、100年前に流行った時は約5000万人が死んで、推定5億人が感染した。
2016年に公開されたエゴン・シーレの映画「死と乙女」を観て、夭折の天才はあと60年生きたらどんな画家になっていただろうと思った。
大学時代お世話になった先生が「作家になるには、運と才能と環境が大切だ。どれが欠けても作家にはなれない」と云っていた。続けて、「才能はみんなにあるんだよ」と。東京藝大のように「あなた方は一人の天才の為の礎だ」なんて、云わないのが優しい(笑)
今、運がいいのは「コロナに罹らない人」なのだ。