不適材不適所

「学芸員のひとりごと」(増田洋)という本を読んでいたら、こんなことが書いてあった。
「四月は人事異動の月である。退職の挨拶、転勤の通知、いくつもの人生が織りなしていく絵模様を、卓上に届いた手紙が描いていく。その絵模様は楽しくもあり、悲しくもある。なかには怒りを覚えるものもある。
幾通か届いた美術館、博物館関係の転勤通知の中に二つ三つ次のようなものがある。
「このたび、県立✕✕高等学校勤務を命ぜられました云々、県立美術館在学中は云々」という文面の挨拶が学芸課長をしていた人から届いた。西日本の二、三の県では、至極当然のように学芸課長を数年勤務すると、高校教員へと転出していく。その後任もまた高校から入ってくる。これらの学芸課長は美術館、博物館の専門家ではない。」

 

今、現在もそうなのかわからないけれど、私が学生の時は実際、このようなことが行われていた。
私が学生の時、ベテランの生物の先生が博物館に転勤になったことがある。
「なんで??」と子ども心に思った。
教師と学芸員は全く違う職種だと思う。
学芸課長に命ぜられても、部下の学芸員は自分よりプロである。
かなり、居心地が悪いのではないだろうか。
先日、丸亀市にある猪熊弦一郎現代美術館に行った。
開館時間より早く着きすぎて、丸亀市の駅前(駅前に美術館がある)をウロウロしたのだが・・・
すごい、何もない。倉吉市や鳥取市みたい・・・。
そんな中に近代的な建築の美術館が突如建っている。
不思議だった。
猪熊さんの作品もすごく良くて、四国にいるとは思えなかった(四国に失礼ですよね・・・。フランスやニューヨークの猪熊さんのアトリエにいるみたいだと言いたいのです)
鳥取もね、コナン館とかじゃなくて、こういうの作ればいいんじゃないかな~と。
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猪熊弦一郎現代美術館