流れに逆らわない

鳥取の冬の味覚と云えば松葉ガニだが、我が家では親ガニ(雌のズワイガニのこと。香箱ガニともいう)が人気だ。
主に、長男C太(仮名・2歳)に。
親ガニの味噌汁を作ったら「カニ!」、「ミソ!」と叫び(この人は語彙が少ない)、いたく気に入ったようなので、やたらと親ガニの味噌汁を作っている。
しかし、今年は親ガニが高く、毎年3枚千円くらいなのに、今年は1枚700円とか!
700円の具材の味噌汁を要求する2歳児。
上の写真はあんべというお店の親ガニ丼で、内子が7匹分使われている。
5年前行った時は3000円くらいだったのに、今年は倍の値段に・・・。
毎年楽しみにしていたのに、親ガニの高騰で今年で終わるかも、とのこと。淋しい。
松葉ガニよりも親ガニのシーズンは短く、大体2ヶ月ぐらいでスーパーから見なくなる。
さすがに、C太をあんべに連れて行くわけにもいかないし、スーパーに親ガニが出ている内は味噌汁を作ってあげよう。

生まれて以来あまり話が出てこないC太くんですが、元気いっぱいで、以前手術しなくてはいけないかも、と書いたのは、病気とかではなく本人がポットを倒して熱湯が手にかかって大火傷をしただけである。
ポットも2個倒して壊し、3個目のポットも倒し、大火傷した次第である。
この人は動きが大きくて、とにかく目を離すとどっかから飛び降りたり、2メートル以上ある脚立に上っていたりと危ないのだ。
上2人が女の子で、DVD観たり、お人形で遊んだり、絵を描いたりするファンタジーに浸るタイプなので、余計そう感じるのだと思われる。
男の子は小さい頃、言葉が遅いっていうのもそうだし、いつまでも子どもっぽいというのもそう感じるし(お姉ちゃんたちはよく喋るし、よく見てるし、よく覚えている)、男の子と女の子は全く違う生き物だと思っているぐらいがちょうどいい。
良い所もあって、活発で、割といつでも機嫌が良くて、叱ると素直に云うことを聞くタイプで、これは良いこと悪いことを教えやすい(女の子は本人の感情が入って来て、もう少し複雑な感じ)。
どっちがいいとか、どっちがかわいいと云う人もいるけど、女の子も男の子もどっちもかわいいな、と思う。
おなかにいる時、男の子ってわかったら「この人、後継ぐようにプレッシャーかけられて生きるのかな、かわいそうだな」と思っていたけど(その時は自由に生きてほしいと思っていた)、生まれたら生まれたで「後継がなきゃ、この子の人生は失敗だと思われる。なんとしてでも、ダンナの後継ぎに・・・!」と思った。
夫も「3人の内誰かが継いでくれたら、それでいい」と云いつつ、「C太が国立の医学部行ってくれたら」とか云い出し、親戚のオジサンに「親が私立なのに行くわけないだろう」と云われていた(笑)
今、本人はカニとアンパンマンしか興味がないのに、親は多大なる期待を寄せているという・・・。
そんな親の思惑(妄想?)を少しでも現実化しようと、A子(長女)を昨年4月より公文とバレエ教室に入れた。
C太はまだわけわかっていないが、B子(次女)は自分もやりたいと云い出し、内心「しめしめ」と思っている。
本人が嫌々やってるのは良くない。
公文とかバレエとかピアノ(ピアノ教室は探し中)は自分がやりたかったことで、結局は子どもの為でもあり、自分の為でもある。
娘育ては自分供養、と西原理恵子が書いていたけど「これがしたかった」とか「こんな女の子になりたかった」とか、そういう母親の後悔を娘に押しつけ・・・じゃなくて、夢を見るわけだ。そうやって、自分の思い通りにいかなかった過去を供養しているのだと思う。
ただ、私の場合「自分のやりたいことしかできない」ので、大人になって割とそれにしたがっていると(我慢してやりたくないことをやっていると、不思議なことに病気になったり、イジメに遭ってそこにいれなくなったりする)色んな夢は叶っていく。
鳥取に帰ってきたばかりの頃、他人の工房に通っていたのだが、先生に利用されたり、いびられたり、散々な目に遭って辞めざるを得なくなったのだが、制作は続けたいので、かつてお世話になった助手さんに「プレス機ってどこで買えばいいですか~?」と訊いたら、「今、中型プレスを引き取る人探してる知り合いがいるんだけど、ちょっと待て。お前さぁ、買ってどこに置くわけ?大変なんだよ云々かんぬん」と始まって「え、彼氏んち」と云うと、また「別れたらどうすんだ。しかも、彼氏の実家って親がいるのに、わけわかんない女が変な物置いてるってトラブルになったらどうするんだ。そういうのは、親に紹介されてからするもんじゃないのか」と一気に捲くし立てられた。
すごい、親身になってくれてる(笑)
そんなわけで、彼氏(今の夫)に「プレス機というのを知り合いの知り合いから貰って、家の裏の小屋に置かせてほしいのだが、そのまえに親に紹介して」と話して、そのまま結婚した。
(私が強引に押しかけたのではなく、裏の小屋に置いていーよーと云ったのは夫)
こうして、結婚と作業場が欲しいという夢を同時に叶えたが、その小屋は曾祖父が作った農機具置き場で、今にも崩れ落ちそうであった。
元盆栽だったという巨大な松が周りに生えており、松の葉と松ぼっくりが屋根の穴から降り注ぐ。勿論、エアコンなんてついてないから夏と冬は過酷な環境。でも、水道があるというは制作するのに助かった。
その掘っ立て小屋には洗濯物も干していたので、義母がいつかなんとかしたいと思っていたらしく、建て直すことになった。
ちゃんと私の作業スペースもありつつ。
そんな感じで「工房が欲しい」という夢ももうすぐ叶いそうだ。