８月２２日から始まる「正方形～15×15の世界～」という展示に小作品を出品します。６点くらい預けたような（曖昧）
銅版、リトグラフ、樹脂に版画を入れてボックスに入れた作品です。樹脂の中に和紙に刷った版画を入れると透明になる（紙が）ということを偶然発見して、樹脂に入れた版画も展示したいなと思うのだけど、なかなか飾り方がわからない。立体として、立体を飾る棚に置くのが一番きれいに見える。額に入れてしまうと透明なのがよくわからないし、立体額じゃないと入らないので、壁掛けが難しい。樹脂と同じ時期に試していたのが、もう一つあって、アルコールインクアートというコピックのインクを流して模様を作って抽象画みたいなのを作る技法。これは子どもでも簡単にできるので、家で子どもたちにもやらせたのだが、アルコールの匂いがするので苦手な人もいるかも。私はマーブリングとかデカルコマニとか偶然出来上がった形や色が好きなので、アルコールインクアートも結構楽しかった。樹脂に色んなものを入れるだけとか、インクを垂らして風を当てるだけで絵が描けるとか、そういう絵が苦手な子でもできる技法を日頃から探しておくと授業にも役立つ。
絵を教えてると、当然みんなうまく描きたいだろうと思って、見比べて形を取れば正確な形になるとか、影をつけると立体的になるとか、そういうことを教えがちなんだけど、選んで配置するだけで作品になるとか（ジョセフ・コーネルのボックスアートのように）、見方を変えればアートになるとか（デュシャンの泉のように）、描くだけではないことも伝えたい。実は描かなくでも、センスだけで作品は作れる。センスがなくても、好きな物をただ大量に並べるだけでもインスタレーション作品になる。人が考えるよりアートは自由で、日常的に楽しめば良いものだと思う。
正方形展はデザイナーのまさきたかこさんが主催で、２０人以上のアーティストが参加予定です。ギャラリーの人のイメージだと沢山タイルみたいに作品を並べたいな～と云われてた。どんな壁面になるか楽しみです。期間中は出張カフェが出ています。
期間 ８/２２（木）～８/２７（火）
場所 ギャラリーそら
